日本酒の「原酒」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
- アルコール度数がとても高い
- 日本酒特有の味や香りが強いお酒
このようなイメージから、女性の方やお酒が強くない方にとって何となく敷居の高いお酒という認識があるのも事実です。
サケ丸
とっても濃厚な味わいで、日本酒好きな方を中心に人気があるんだ!
さやかちゃん
ぜひ飲んでみたいです ♪
原酒は使われる米の原料や製法などによってさまざまな種類が存在しますので、初めて購入される方はどれを買ったら良いか迷われると思います。
さやかちゃん
そこで本記事では、初めて原酒を購入される方向けに、誰が飲んでも美味しくいただける銘柄を10本厳選してご紹介します。
一度飲めば分かる濃厚な味わいとフレッシュな香りは、あなたも日本酒の原酒の虜になること間違いなし!ぜひ最後までご覧くださいませ。
- 原酒のおすすめ10選
- 原酒とはどのようなお酒か
- 原酒を美味しく飲むための温度とさまざまな飲み方
- 原酒の保存方法と賞味期限
目次
日本酒の原酒とは|濃厚な味が楽しめる加水していない日本酒
原酒とは、醪(もろみ)を搾ったお酒に水を加えずにそのまま出荷した日本酒のことです。
日本酒の上槽工程には、水を加えてアルコール度数を調整する「加水」という作業がありますが、原酒はこの加水が行われていません。
そのため、一般的な日本酒のアルコール度数は15度前後なのに対し、原酒のアルコール度数が20度前後と高くなっています。
日本酒は出荷する際に水を加えてアルコール度数が15度前後になるよう調整しています。この作業を「加水調整」と言い、主に以下を目的として行われます。
- アルコール度数を15度前後に薄めて飲みやすくする
- 味わい(苦味や旨味)や香りの調整
サケ丸
そのため、糖化とアルコール発酵のバランスが保たれ、アルコール度数の高いお酒になります。
原酒の味わい|日本酒通から愛されるパワフルで濃厚な味わいが魅力
加水する前の原酒は、アルコール度数が高く濃厚な味わいも強く感じられるため、お酒が強くない方にとってはアルコールや香味の刺激が強すぎると感じるかもしれません。
一方で、パワフルでガツンと来る濃厚な飲み口が「やみつきになる味」ということで、原酒は日本酒好きの方を中心に大変人気のあるお酒です。
- 香り:フルーティーで芳醇な香り
- 味わい:濃厚でガツンとくるパワフルな飲み口
サケ丸
季節で変わる原酒の魅力|春はフレッシュな新酒、秋は熟成されたひやおろし
◆11月から翌年3月は「新酒」の原酒がおすすめ
フレッシュな香味を好む方は、11月から翌年3月にかけて販売される「新酒」の原酒をお試しください。
新酒の原酒は、ピチピチとした弾けるアルコールの刺激と、フルーティーでほのかな苦味をともなう味わいが特徴です。
サケ丸
冬限定のお酒をぜひ味わってください!
関連記事
→【日本酒の新酒】販売時期は12月から3月|フレッシュな季節限定酒を味わおう!
→【新酒おすすめ10選】しぼりたての日本酒が味わえる季節限定酒をご紹介
◆9月から11月は「ひやおりし」「秋あがり」の原酒がおすすめ
旨味の増した円やかな味わいを好む方は、9月から11月にかけて販売される「ひやおろし」「秋あがり」の原酒をお試しください。
「ひやおろし(冷卸)」は、冬に絞った新酒をひと夏熟成させ、秋口に出荷するお酒で、秋にしか味わえない季節限定酒です。
ひやおろしの原酒は、お米の旨味を凝縮したような濃厚な旨味と、熟成による円やかな口当たりを堪能することができます。
サケ丸
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→秋限定の日本酒「ひやおろし」とは?|熟成された味わいは秋の味覚とベストマッチ
→【ひやおろしおすすめ10選】秋に旬を迎える旨味たっぷりな日本酒を厳選紹介
原酒おすすめ10選|初めてでも比較的飲みやすい銘柄を厳選紹介
こちらでは、原酒のおすすめ5選をご紹介します。
原酒はアルコール度数が高く濃厚な味わいから初めての方には少し抵抗のある個性豊かな香味ではありますが、その中でも比較的飲みやすいものを厳選しましたので、ぜひお試しください。
①越路吹雪 大吟醸原酒(新潟県)
高野酒造で醸造される日本酒の中で最高クラスに位置する鑑評会出品用の大吟醸酒です。酒米の王様と称される山田錦を精米歩合42%まで磨きあげて造られた醪(もろみ)を、袋釣りと呼ばれる方法で丁寧に搾られています。そのため、舌触りが非常になめらかで、ふくよかで一切の雑味のない透明感のある味わいを堪能できます。
全国新酒鑑評会では過去10年で3度金賞を受賞するなど、非常に評価の高い大吟醸原酒です。
酒米 | 山田錦 |
---|---|
精米歩合 | 42% |
日本酒度 | +2.0 |
酸度 | 1.3 |
味わい | 中辛口 |
度数 | 17度以上18度未満 |
②花泉 本醸造 原酒(福島県)
酒米 | 五百万石、タカネミノリ |
---|---|
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | +3.0 |
酸度 | 2.0 |
味わい | やや辛口 |
度数 | 19度 |
③仁井田自然酒 純米原酒(福島県)
酒米 | 夢の香、豊錦 |
---|---|
精米歩合 | 80% |
日本酒度 | -15.0 |
酸度 | 1.6 |
味わい | 甘口 |
度数 | 16.5度 |
④越後雪紅梅 大吟醸原酒(新潟県)
酒米 | 山田錦 |
---|---|
精米歩合 | 40% |
日本酒度 | +3.0 |
酸度 | - |
味わい | やや辛口 |
度数 | 17度 |
⑤亀泉 純米吟醸原酒(高知県)
酒米 | 国産米 |
---|---|
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | -12.0 |
酸度 | 1.7 |
味わい | 中辛口 |
度数 | 15度 |
⑥東光 純米吟醸原酒(山形県)
フルーティーな香りと米の芳醇な味わい、そしてキレのある喉越しと3拍子揃った東光の純米吟醸原酒です。原酒でありながらアルコール度数は16度に抑えられ、酒米を55%まで磨き上げているため雑味のない飲みやすいお酒に仕上がっています。東光のラインナップの中でも抜群の人気を誇るこちらのお酒は、コストパフォーマンスに優れているため、ちょっと贅沢な晩酌酒としておすすめです。
全米日本酒歓評会2016金賞受賞やワイングラスでおいしい日本酒アワード3年連続金賞受賞など、国内外のコンテストで高い評価を受けています。
酒米 | 国産米 |
---|---|
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | -4.0 |
酸度 | 1.1 |
味わい | 甘口 |
度数 | 16度 |
⑦久保田 生原酒 吟醸タイプ生原酒(新潟県)
酒米 | 五百万石 |
---|---|
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +5.0 |
酸度 | 1.4 |
味わい | やや辛口 |
度数 | 19度 |
⑧原酒 苗場山(新潟県)
新潟県産の酒米と苗場山の清らかな伏流水で醸された苗場酒造の原酒は、クリアな味わいの中にも、原酒らしいお米の円やかな旨味・コクをしっかりと味わうことができます。アルコール度数が19度と高いため、氷を入れてロックにすると、濃厚な味わいが薄まってサッパリといただくことができます。
2016年の全国新酒鑑評会では金賞を受賞しており、その味は折り紙付きです!
酒米 | 五百万石、こしいぶき |
---|---|
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | +3.0 |
酸度 | 1.5 |
味わい | やや辛口 |
度数 | 19.2度 |
⑨又兵衛 原酒(福島県)
酒米 | - |
---|---|
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | +5.0 |
酸度 | 1.4 |
味わい | 辛口 |
度数 | 20度 |
⑩加賀鳶 純米大吟醸 極上原酒(石川県)
酒米 | 山田錦 |
---|---|
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | +4.0 |
酸度 | 1.6 |
味わい | 辛口 |
度数 | 17度 |
原酒の選び方|ピッタリな味わいを見つける4つのポイントをご紹介
日本酒を飲んだことのある方でも、初めて原酒を購入する際は、どのような基準で選んだら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、原酒を購入するときの4つのポイントをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
甘口・辛口で選ぶ|日本酒度と酸度で日本酒の甘辛が分かる
日本酒のラベルには様々な情報が記載されていていますが、この情報を理解することで甘口なのか辛口なのかを見極めることができます。
ポイントとなるのは「日本酒度」「酸度」の2つの指標です。
◆日本酒度|糖分の含有量を表す指標(甘口/辛口)
+6.0以上 | +3.5~+5.9 | +1.5~+3.4 | -1.4~+1.4 | -1.5~-3.4 | -3.5~-5.9 | -6.0以上 |
大辛口 | 辛口 | やや辛口 | 普通 | やや甘口 | 甘口 | 大甘口 |
日本酒度は、日本酒の甘口・辛口の判断の目安として使われています。日本酒に糖分が多く含まれていれば日本酒度はマイナス、少なければ日本酒度はプラスになります。
◆酸度|酸の含有量を表す指標(濃い/薄い)
1.6以下 | 1.6~1.8 | 1.8~2.4 | 2.4以上 |
少し薄い | 普通 | 少し濃い | かなり濃い |
酸度は、日本酒の濃淡の目安として使われています。酸度が高いと辛口で濃く、低いと甘口で薄い味わいになります。
◆日本酒度・酸度|両者の相関関係から甘口・辛口を見極める
日本酒の甘口・辛口、濃厚・淡麗などの味わいは、日本酒度と酸度の組み合わせによって決まります。
そこで、日本酒度と酸度のバランスによって日本酒の味わいがどのように変わるのか図にしましたので、日本酒選びの参考にしてください。
さやかちゃん
◆甘口の原酒|日本酒度がマイナスのものを選びましょう!
日本酒度では-1.5から-3.4がやや甘口、-3.5から-5.9が甘口、そして-6.0以降は大甘口となっています。
甘口の原酒を購入したい場合は、日本酒度が-3.5以上、酸度は1.8前後のものを選ぶとよいでしょう。
サケ丸
◆辛口の原酒|日本酒度がプラスのものを選びましょう!
日本酒度では+1.5から+3.4がやや辛口、+3.5から+5.9が辛口、そして+6.0以降は大辛口となっています。
辛口の原酒を購入したい場合は、日本酒度が-3.5以上、酸度は1.6前後のものを選ぶとよいでしょう。
サケ丸
関連記事:日本酒の甘口・辛口の違いとは?|日本酒度・酸度・アミノ酸度と味わいの関係
日本酒の種類で選ぶ|純米酒系・吟醸酒系・本醸造酒系で変わる原酒の味わい
日本酒には「特定名称酒」と呼ばれる法律で定められた要件を満たす日本酒に表示が許される名称があります。
こちらでは、特定名称酒の「純米酒系」「吟醸酒系」「本醸造酒系」の3つのカテゴリの原酒をご紹介します。
◆純米酒系の原酒|お米の香りや旨味が特徴
お米の濃縮された香りや味わいを堪能したい方は、純米酒系の原酒をおすすめします。
純米酒は米、米麹、水だけで造られた日本酒で、お米の風味をストレートに味わうことができる日本酒です。
た、精米歩合が60%以下の純米吟醸酒・特別純米酒、50%以下の純米大吟醸酒は、お米の風味を感じながら、華やかな香りも楽しむことができます。
サケ丸
◆吟醸酒系の原酒|フルーティーで豊かな香りが特徴
果実のようなフルーティーで豊かな香りを好まれる方は、吟醸酒系の原酒をお選びください。
吟醸酒系には吟醸酒と大吟醸酒がありますが、いずれもお米、米麹、水、醸造アルコールを原料にして造られた日本酒です。
吟醸酒と大吟醸酒の違いは精米歩合で、吟醸酒が60%以下、大吟醸酒が50%となっています。
吟醸酒系の日本酒は、「吟醸造り」と呼ばれている長期低温発酵で手間ひまかけて造られており、華やかな香りと白ワインのような優しい甘みが感じられ、女性の方にとても人気があります。
サケ丸
ボトル缶で手軽に飲めるから、旅行やキャンプ、出張帰りにピッタリなんだ ♪
◆本醸造酒の原酒|端麗で辛口な味わいが特徴
スッキリとした辛口の味わいを好む方は、本醸造酒の原酒をおすすめします。
本醸造酒には本醸造酒と特別本醸造酒があり、本醸造酒は精米歩合70%以下、特別本醸造酒は60%の違いがあります。
別本醸造酒は、吟醸酒と同じ原料ですが精米歩合が高いため、香りが穏やかで食事と一緒に飲んでも料理の風味を邪魔することがありません。
サケ丸
冷やから常温、熱燗まで美味しく飲むことができるよ ♪
アルコール度数で選ぶ|低アルコール原酒は甘口で女性にピッタリ
日本酒の原酒はアルコール度数20度前後のものが多いですが、最近は原酒特有の濃厚な風味がありながら、アルコール度数が15度前後の低アルコールの原酒も販売されるようになりました。
原酒を初めて飲む方は、まずはアルコール度数が低い原酒から飲み始めてはいかがでしょうか。
◆アルコール度数が15度前後の原酒
さやかちゃん
お米で選ぶ|酒米の品種や産地で多様な風味を生み出す
吟醸酒の原料で使われているお米は、日本酒造りのために品種改良された「酒造好適米」が使われています。
酒造好適米の品種によって日本酒の風味はガラリと変わります。日本酒を購入する際は、ぜひお米にも注目してみてください。
◆山田錦(やまだにしき)
山田錦は「酒米の王様」と呼ばれるほど有名な酒米です。山田錦を使って造られた日本酒は、香りが高く繊細でスッキリとした味わいが特徴です。
◆雄町(おまち)
雄町は慶応2年にはすでに栽培されていた日本最古の酒米です。雄町で造られた日本酒は、コクのある味わいと甘味と酸味のバランスに優れた日本酒に仕上がります。
◆五百万石(ごひゃくまんごく)
五百万石は、山田錦と並んで2大巨頭として君臨する有名な酒米です。味わいは淡麗でスッキリとした辛口のタイプの日本酒に仕上がるのが特徴で、新潟の端麗辛口の一端を担っています。
◆美山錦(みやまにしき)
美山錦は長野県を代表的な産地とする品種で、昭和53年に長野県農業試験場で突然変異によって生まれた比較的新しい酒米です。美山錦で造られた日本酒は、五百万石に近いスッキリとした軽快な味わいが特徴です。
さやかちゃん
関連記事:
→酒造りに特化した酒造好適米(酒米)とは?|酒米の持つ4つの性質
→【山田錦・五百万石・美山錦】は日本酒の風味が違う!|生産地で変わる酒米の特徴とは?
原酒を美味しく飲む方法|濃厚な味わいは冷やして飲むのか基本
原酒はとても濃厚な味わいのお酒ですので、冷やしても温めても美味しく飲めますし、幅広い料理と相性が良いお酒です。
こちらでは、原酒を美味しく飲むための温度帯やさまざまな飲み方についてご紹介します。
飲むときの温度|冷蔵庫で5℃から10℃に冷やしてお召し上がりください!
冷酒の呼び名 | 温度帯 | 香味の特徴 |
雪冷え(ゆきびえ) | 5℃程度(氷水くらいの温度) | 香りや味わいが感じにくい |
花冷え(はなびえ) | 10℃程度(冷蔵庫で冷やしたくら いの温度) |
香りが小さくなり喉越しがよくなる |
涼冷え(すずびえ) | 15℃程度(冷蔵庫から出して少し 経過したくらいの温度) |
華やかな香りやとろみのある味わい がある |
日本酒本来の香りや旨味をストレートに感じることができる原酒は、冷やしても温めても風味のバランスを崩すことがありません。
ただ、一般的な日本酒と比べて味が濃いため、5℃(雪冷え)~10℃(花冷え)まで冷やすと味わいや香りが適度の抑えられて、スッキリとして飲みやすくなります。
サケ丸
関連記事:【日本酒の冷酒】全3種類をご紹介|冷酒の「呼び名」「味わい」は温度によって変わる
原酒をアレンジして飲む|オンザロックやカクテルベースがオススメ!
◆原酒のロック
原酒はアルコール度数が高いお酒ですので、氷を入れた「オンザ・ロック」をおすすめします。
原酒の持つ日本酒本来の風味を楽しみながら、時間の経過とともに氷が溶けて変わる「味わいの変化」も楽しむことができます。
できれば、氷は天然水で作られた大きめのものがいいでしょう。
◆原酒をカクテルベースで飲む
原酒は加水されていないため、アルコールが高く味も濃厚ですので、カクテルを作るときのベースのお酒としても使うことができます。
- 原酒 + トマトジュース = レッドサン
- 原酒 + ライムジュース = サムライ・ロック
- 原酒 + 炭酸ソーダー = 日本酒ソーダー割り
- 原酒 + 緑茶 = 日本酒の緑茶割り
原酒は、とても個性豊かなお酒ですので、炭酸やジュースで割っても原酒の風味が損なわれることがありません。
さやかちゃん
生酒・生原酒の違い|「割り水」と「火入れ」の作業を行っているか否かにある
「原酒」とよく似たお酒に「生酒」「生原酒」があります。これらのお酒は、「割り水」と「火入れ」の作業を行っているか否かに違いがあります。
割り水 | 火入れ | |
原酒(げんしゅ) | ✕ | △ |
生酒(なまざけ) | △ | ✕ |
生原酒(なまげんしゅ) | ✕ | ✕ |
原酒は「割り水」していない日本酒で、火入れをしているか否かを問いません。生酒は「火入れ」していない日本酒で、割り水をしているか否かを問いません。生原酒は「割り水」も「火入れ」もしていない「生酒+原酒」のお酒です。
火入れとは、醪(もろみ)を搾った日本酒を62℃~65℃のお湯で低温殺菌する作業のことです。搾られた日本酒は、一般的に貯蔵タンクに入れるときに1回、瓶詰めするときに1回の合計2回火入れが行なわれます。火入れを行うことにより「火落ち菌」による腐敗や、酵母や酵素による味の変化を防ぐことができます。
なお、火入れについては、「日本酒の火入れとは?|生酒・生詰め酒・生貯蔵酒の違いは火入れの回数」でもご紹介していますので、併せてご参照ください。
関連記事
→日本酒の生酒とは?|生詰め酒・生貯蔵酒との違いや正しい保存方法をご紹介
→【生酒おすすめ10選】しぼりたてのフレッシュな香味が特徴の日本酒をピックアップ
原酒を楽しく飲む|和らぎ水は二日酔いや悪酔いを防いでくれる
原酒はアルコール度数が18度程度ありますので、大量に飲むと身体への負担となり、二日酔いや悪酔いを引き起こします。
このような状態を防ぐため、原酒と一緒に「和らぎ水」を交互に飲むことをおすすめします。
和らぎ水は、ウィスキーと一緒に提供される「チェイサー」のようなもので、以下の4つの効果があります。
- 二日酔いや悪酔いを防ぐ
- 脱水症状を防ぐ
- 飲み過ぎを防止してくれる
- 口の中をリフレッシュしてくれる
和らぎ水は、冷水ではなく常温の水がおすすめで、飲んだお酒の1.5倍~2倍程度を目安にしてください。
サケ丸
日本酒と交互に飲むのがポイントなんだ!
関連記事:和らぎ水とは?|日本酒版「チェイサー」は二日酔い防止に効果あり
原酒の保存方法|火入れしていない原酒は5℃前後の冷蔵保存が必須
原酒は火入れが行われていない生酒タイプのものが多いです。
そのため、常温保存するとフルーティーな香りが失われ、味わいのバランスが崩れてしまいますので、冷蔵庫保存(5℃前後)するようにしてください。
また、日本酒のラベルに賞味期限の表示はありませんが、一般的な日本酒の賞味期限が1年に対して原酒は9ヶ月と短いため注意が必要です。
- 保存方法:冷蔵保存(5℃前後)
- 賞味期限:9ヶ月(開封後は7~10日)
サケ丸
関連記事:日本酒の保管で重要な3つのポイント|気を付けたい「光」と「温度」の管理
まとめ:濃厚でパンチのある原酒はやみつきにあること間違いなし!
今回は、日本酒本来の濃厚な味わいが堪能できる「原酒」について、おすすめの10本をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
日本酒は、一般的に水を加えてアルコール度数が15度前後になるよう調整して出荷されますが、原酒は加水する前のお酒です。
そのため、アルコール度数が20度前後と高く、濃い味わいが特徴です。
サケ丸
さやかちゃん
最近は、濃厚な味わいの原酒の魅力はそのままに、アルコール度数を低く抑えた「低アルコール原酒」も販売されるようになりました。
サケ丸
さやかちゃん
原酒は味わいがしっかりしているため、冷やしても温めても美味しく飲むことができますが、おすすめは5℃(雪冷え)から10℃(花冷え)の冷酒がおすすめです。
原酒を冷やすとサッパリとした味わいになり、香りも適度に抑えられますので飲みやすくなります。
また、原酒に氷を入れて「オンザ・ロック」にすると、清涼感ある飲み口を堪能することができます。
時間の経過とともに氷が溶けて原酒が薄まりますので、飲みやすくなるとともに味わいの変化を楽しむことができます。
サケ丸
さやかちゃん
原酒とよく似た日本酒に「生酒」と「無濾過」がありますが、この3つの日本酒には以下のような違いがあります。
- 原酒(げんしゅ)
⇒ 割り水をしていない日本酒(火入れは問わない) - 生酒(なまざけ)
⇒ 火入れをしていない日本酒(割り水は問わない) - 生原酒(なまげんしゅ)
⇒ 割り水も火入れもしていない日本酒
サケ丸
さやかちゃん
本記事では、誰もが美味しくいただける濃厚な味わいの原酒を10本ご紹介しましたので、購入する際の参考にしてくださいね。
それでは、また!