【日本酒の新酒】販売時期は12月から3月|フレッシュな季節限定酒を味わおう!

新酒は日本版ボジョレーヌーボー

年末から春先にかけて店頭に並ぶ「新酒」という日本酒をご存じでしょうか。

さやかちゃん

「新酒」はどんな日本酒なんですか?

サケ丸

9月から10月に収穫した新米を仕込んで、11月下旬から年明けに出荷される日本酒のことだよ!

「新酒」の特徴は、なんといっても「出来立てのフレッシュな味わい」でしょう。

その年の新米で作られた新酒は、果実酒のようなフリューティーな甘みと若々しい爽やかな香りが特徴で、まさに日本酒版の「ボジョレー・ヌーヴォー」と言えます。

新酒は日本酒版ボジョレーヌーヴォー

年明けとともに販売されるお気に入りの蔵の新酒を、毎年心待ちにしている日本酒ファンも多いと思います。

サケ丸

新酒が販売され始めると、春の訪れを感じるんだよね ♪

そこで本記事では、日本酒の新酒について、以下の3つを中心に解説いたします。

この記事で分かること

  • 新酒とはどのようなお酒なのか?
  • 新酒の美味しい飲み方とは?
  • 新酒の正しい保管方法

本記事では、日本酒の新酒の魅力について余すところなくお伝えしますので、季節限定の「新酒」をぜひ一度お試しください。

実はあいまいな新酒の定義【一般的な定義は2つある】

疑問に思う女性

実は、日本酒の新酒には明確な定義はありません。本記事では、一般的に認知されている2つの定義をご紹介したいと思います。

「新酒」の2つの定義

  1. 「酒造年度内」に造にられて出荷される日本酒を「新酒」という
  2. その年の秋に収穫した新米で造られた日本酒を新酒という

定義①:「酒造年度内」に造にられて出荷される日本酒を「新酒」という

日本酒の四季と上槽年度

※クリックで拡大

「年次有給休暇」などで使う「年次」は1月から12月まで、役所などで使う「年度」は4月から翌年3月までとそれぞれ期間の定めがあります。

実は、日本酒にも「酒造年度」と呼ばれる期間の定めがあり、酒造業界では7月1日から翌年6月30日までを1年として区切っています。

さまざまな「期間の定め」

  • 年次:1月~12月(年ごとに順を追うこと)
  • 年度:4月~翌年3月(特定の定められた一年間)
  • 酒造年度:7月~翌年6月

「新酒」は、酒造年度内(7月1日から翌年6月30日まで)に造られて市場に出荷された日本酒のことです。

MEMO
新酒を春から夏にかけて貯蔵タンクで熟成させ、翌年度の秋に販売される日本酒「ひやおろし」「秋あがり」といいます。「ひやおろし」は適度に熟成が進んで、まろやかな旨味を楽しむことができます。

関連記事:秋限定の日本酒「ひやおろし」とは?|熟成された味わいは秋の味覚とベストマッチ

サケ丸

もともと酒造年度は「10月から翌年9月」でしたが、昭和40年の国税庁通達により現在の「7月から翌年6月」に変更されたんだ!

定義②:その年の秋に収穫した新米で造られた日本酒を新酒という

日本酒造りは、お米の収穫を終えた秋(9月から10月頃)から製造が始まり、厳冬期に様々な醸造工程を経て、春に醪(もろみ)が搾られ原酒が出来上がります。

このように、その年の秋に収穫した新米で造られた最初の日本酒を「新酒」または「初しぼり」と呼びます。

MEMO
日本酒造りは、12月から翌年2月までの寒い期間が適しているとされています。このように、厳冬期に日本酒を製造することを「寒造り(かんづくり)」といいます。

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新酒は春の訪れを感じさせるフレッシュな味わいが魅力のお酒

日本酒と桜

搾りたての新酒は、味わいや香りにどのような特徴があるのでしょうか?以下では、新酒の特徴や味わいを引き立てる飲み方についてご紹介します。

新酒は日本酒版の「ボジョレー・ヌーヴォー」

ワインにボジョレー・・ヌーヴォーと呼ばれるお酒があることをご存知でしょうか。

ボジョレー・ヌーボーとは?

フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で造られる「新酒」の赤ワインのこと

ボジョレーでその年の9月ごろに収穫されたブドウを短期間(約2カ月)で造るため、フルーティーな酸味とフレッシュな口当たりが特徴のワインです。

解禁日はフランスの法律により毎年11月の第3木曜と決められていますが、現地時間の0時解禁となっているため、日本では本場フランスよりも8時間早く飲むことができます。

新酒はワインの「ボジョレー・ヌーヴォー」に例えられ、出来立てだからこそ感じられるフレッシュな味わいと、ほのかに感じる苦味や渋みが魅力のお酒です。

サケ丸

日本酒の新酒を「日本酒ヌーヴォー」と言う人もいるんだ!ワインの「ボジョレー・ヌーヴォー」と同様に、その年の収穫と日本酒の初出荷をお祝いするお酒だよ!

新酒は冷やして飲むのがおすすめ

冷酒の温度と呼び方
区分 温度 香りと味わい
雪冷え(ゆきびえ) 5℃程度(氷水くらいの温度) 香りがあまり感じられず味わい
も感じにくい
花冷え(はなびえ) 10℃程度(冷蔵庫で冷やしたくら
いの温度)
香りが小さくなり喉越しがよく
なる
涼冷え(すずびえ) 15℃程度(冷蔵庫から出して少し
時間が経過したくらいの温度)
華やかな香りやとろみのある味
わいがある

新酒は、「麹華(こうじばな)」と呼ばれる麹の強い香りと、ピリッとしたアルコールの刺激を感じることがあります。

そのため、15℃の「涼冷え(すずびえ)」から10℃の「花冷え(はなびえ)」の温度帯でキリッと冷やして飲むことをオススメします。

新酒は冷やすことで香りが適度に抑えられ、爽やかな口当たりとクリアな後味になります。

注意
日本酒は、温度が低すぎると「水」のように味も香りもしなくなりますので、冷やし過ぎないようご注意ください。

関連記事:日本酒の冷酒の作り方|3つの方法と温度で変わる冷酒の味わいとは?

新酒はあっさりとした料理にベストマッチ

新酒と相性の良い料理
和食 中華 洋食
・刺身
・そば
・寿司
・茶碗蒸
・かに玉
・シュウマイ
・小籠包
・ロールキャベツ
・プレーンオムレツ
・スモークサーモン

新酒は、搾りたての若々しい味わいのお酒ですので、合わせられる料理の幅が広いのが特徴です。

特に、白身魚などのあっさりとした食材や、野菜、だしを使った和食との相性が良いです。

また、新酒の販売時期に合わせた旬の食材との相性もぜひお試しください。

「新酒」と相性の良い季節の食材

  • 野菜:キャベツや、大根、ブロッコリー、フキノトウ
  • 海の幸:サワラ、アサリ、カキ

さやかちゃん

季節の食材と新酒の相性はバッチリなんですね!

冷やした新酒は飲み過ぎに注意が必要

氷で冷やした日本酒

フルーティーで爽やかな味わいの新酒は、冷酒にすることでさらに喉越しが良くなりますので、ついつい飲みすぎてしまいます。

胃は食べ物が体温と同じくらいの温度にならないと消化しない特性がありますので、冷酒は胃の中に入って体温と同じくらいになるまで蓄積され、温度が上がった途端に一気に吸収されます。

そのため、酔いが回るのが遅く、悪酔いしやすいのです。

このような状況を防ぐため、新酒を飲むときは「和らぎ水」を同時に飲むことをおすすめします。

日本酒と和らぎ水を交互に飲みますと体内のアルコール濃度が薄まり、悪酔いや二日酔いを防いでくれます。

サケ丸

お燗酒よりも冷酒のほうが二日酔いや悪酔いしやすいので、注意が必要だね!

関連記事:和らぎ水とは?|日本酒版「チェイサー」は二日酔い防止に効果あり

新酒は半年以内に飲み切った方が良い【冷蔵保存が必須】

冷蔵室

搾りたての新酒は火入れ処理がされていない生酒のタイプが多いため、とてもデリケートなお酒です。

温度が上がると味わいのバランスが崩れやすいため、購入後は冷蔵庫で保管するようにしてください。

また、開封後は急速に味の劣化が進みますので、10日以内にできるだけ早く飲み切ることをおすすめします。

「新酒」の保存方法

  • 保存期間:製造年月日から半年以内
  • 保存場所:冷蔵庫(野菜室)

サケ丸

火入れしてい新酒は瓶の中で酵母が生きているので、温度が高くなるとアルコール発酵によって本来の味わいのバランスが崩れてしまうんだ…。

さやかちゃん

酵母さんの活動を抑えるために冷蔵保存が必要なんですね!

まとめ

今回は、日本酒の新酒についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

新酒はワインに例えるならば「ボジョレー・ヌーヴォー」のようなもので、その年の収穫と日本酒の初出荷をお祝いする特別な日本酒です。

早いものでは12月頃から店頭に並びますので、春の訪れを感じを新酒をぜひお試しいただきたいと思います。

  • 新酒とは、酒造年度内(7月から翌年6月まで)に造られて市場に出荷された日本酒のことです。
  • 新酒は、搾りたての若々しい香りと果実酒を思わせるフルーティーな味わいが特徴です。
  • 新酒は麹華(こうじばな)と呼ばれる強い香りとピリッとしたアルコールの刺激があるため、15℃の涼冷えから10℃の花冷えでキリッと冷やして飲むことをオススメします。
  • 新酒は若々しくフレッシュな味わいが特徴で、白身魚などのあっさりとした食材や、野菜、だしを使った和食との相性がいいです。
  • フルーティーで爽やかな味わいの新酒は、冷酒にすることでさらに喉越しがよくなるため、飲み過ぎに注意が必要。
  • 搾りたての新酒は火入れ処理がされていないため、購入後は冷蔵庫で保管してください

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