日本酒の保管で重要な3つのポイント|気を付けたい「光」と「温度」の管理

日本酒を冷蔵庫で保管する女性

サケ丸

日本酒は微生物の活動によって造られた繊細なお酒なんだ。だから、正しい保管方法を知っておくことはとても大切だよ!

さやかちゃん

せっかく買った日本酒だから、いつまでも美味しく飲みたいですよね ♪

日本酒のラベルには賞味期限の表示がありません。そのため、買ってからいつまでに飲めばいいのか、困ったことはありませんか?

日本酒のラベル(裏ラベル)

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日本酒は糖質を多く含む醸造酒と呼ばれるお酒で、とても酸化しやすいお酒です。一般的には1年以内に飲んだほうがいいと言われていますが、保管方法によっては香りや風味が急速に劣化してしまう恐れがあります。

そこで本記事では、日本酒の保管で重要な3つのポイントについてご紹介します。

【ポイント1】光の当たらない冷暗所で保管する

一升瓶

日本酒は紫外線が当たると化学反応が起こり、「日光臭(にっこうしゅう)」という玉ねぎやたくあんのような劣化臭を発するようになります。

このような化学反応を起こさないよう、日本酒は光の当たらない冷暗所に保管するようにしましょう。また、瓶を新聞紙で包むと紫外線が当たりませんので、酒質の劣化を防ぐことができます。

日本酒に光を当てないようにする方法

  • 冷暗所で保管する
  • 日本酒の瓶に新聞紙を巻きつける

その点、紙パックで売られている日本酒は紫外線を通さないため、品質が悪くなりにくいメリットがあります。

MEMO
紫外線は太陽光だけではなく、蛍光灯からも発生しています。そのため、室内の蛍光灯の光が当たる場所は、日本酒の保管場所に適していません。太陽光も蛍光灯の光も当たらない、例えばキッチンの戸棚のような場所で保管するようにしましょう。

サケ丸

瓶を新聞紙でくるむときは、日本酒の製造年月日と冷蔵庫に入れた日付を書いておくと、後で見たときに分かりやすいよ!

【ポイント2】涼しくて温度変化の少ないところで保管する

温度計を持つ女性

日本酒は高温な場所で保管すると、老香(ひねか)という醤油やカラメルのような悪臭を発するようになります。また、急激な温度変化も日本酒の品質を悪化する原因となります。

1年を通じて温度変化の少ない涼しい場所で保管するようにしましょう。

日本酒の保管に適した温度
日本酒の種類 保管に適した温度
純米酒・本醸造酒・普通酒 常温(15℃以下)
生詰め酒・生貯蔵酒・吟醸酒系 冷蔵(10℃以下)
生酒 冷蔵(5℃以下)

「純米酒・本醸造酒・普通酒」は常温保存でOK

日本酒のタイプによる火入れの違い

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純米酒本醸造酒古酒」などの一般の日本酒は、火入れによる殺菌を2回行っていますので酒質が安定しています。そのため、15℃以下の常温で保管することができます。

なお、生酒・生詰酒・生貯蔵酒のように”生”と表記されていない日本酒は、2回火入れが行われている「火入れ酒」と見ていいでしょう。

火入れとは?

搾りたての日本酒は、酵母菌などの微生物が生きているため、そのままだと発酵が進んで香りや味わいが変わってしまします。そこで、「火入れ」と呼ばれる加熱殺菌を行って微生物の活動を抑え、酒質を安定させます。

なお、「火入れ」については、「日本酒の火入れとは?|生酒・生詰め酒・生貯蔵酒の違いは火入れの回数」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。

注意

開封した日本酒は酸素に触れることにより急速に酸化が進み劣化しますので、冷蔵庫で保管したうえで1ヶ月以内に飲みきることをおすすめします。

「吟醸酒・生酒」は冷蔵庫での保管が必須

冷蔵室

●吟醸酒

吟醸酒や純米吟醸酒などの「純米系」のお酒は、低温長期発酵の「吟醸造り」で造られた清酒で、とても繊細なお酒です。

そのため、常温保存すると一般的なお酒より風味や急速に劣化する恐れがありますので、10℃以下の冷蔵庫での保管が必須です。

関連記事:吟醸酒とはどんな日本酒?|吟醸酒と大吟醸酒の違いとともに詳しく解説します!

●生酒

生酒は、殺菌を目的とした「火入れ」を行っていないお酒で、生きた酵母や乳酸菌・酵素が残っています。

そのため、温度が上がると酵母などの活動が活発になり、日本酒の味のバランスを崩す原因となりますので、購入後はなるべく早く飲んだほうがいいでしょう。

また、生酒を保管する場合は5℃以下の冷蔵庫での保管が必須となります。

MEMO
一升瓶の日本酒はサイズが大きいため、冷蔵庫に入らず困ることも。そのようなときは、きれいに洗って乾かした4合瓶に移し替えて保管する方法もあります。ペットボトルの場合は、ミネラルウォーターが入っていた匂いが付いていないものを使うといいでしょう。

関連記事:日本酒の生酒とは?|生詰め酒・生貯蔵酒との違いや正しい保存方法をご紹介

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【ポイント3】多湿な場所は避ける

結露

未開封の日本酒は、湿度が品質に影響を及ぼすことはありません。

ただし、ラベルやキャップにカビが生えたり、キャップがさびたりする場合がありますので、安全に日本酒を飲むためには多湿な場所での保管は避けた方がいいでしょう。

日本酒の保管は冷蔵庫の「冷蔵室・野菜室」が適している

冷蔵庫の庫内の温度

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冷蔵庫には、保存する食品に合わせて冷蔵室、冷凍室、野菜室、チルド室などの部屋があります。

一般的には、冷蔵室が3℃から6℃野菜室が3℃から8℃(使用環境や使用状況によって温度は異なる)となりますので、冷蔵保管が必要な日本酒はどちらに入れても問題ないでしょう。

まとめ

未開封の純米酒・本醸造酒・普通酒は常温保存できますが、日本酒の種類で「生」が付く生酒・生詰め酒・生貯蔵酒や味わいが繊細な吟醸酒は冷蔵庫で保管するようにしましょう。

  • 日本酒は紫外線が当たると急速に酒質が劣化するため、光の当たらない「冷暗所」で保管するとよい。
  • 紫外線は太陽光だけではなく、蛍光灯からも発生する
  • 日本酒は高温の場所で保管すると品質が悪化するため、1年を通じて温度変化の少ない涼しい場所で保管するとよい。
  • 湿度の高い場所で日本酒を保管すると、ラベルやキャップにカビが生えたりキャップがさびることがあるため、多湿な場所での保管は避けた方がよい。

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