スパークリング日本酒とは?|和製シャンパンの3つの種類と味わいについて

グラスに注がれた日本酒

日本酒にも「シャンパン」や「スパークリングワイン」のようにシュワシュワとした発泡系のお酒があることをご存知でしょうか?

サケ丸

発泡系の日本酒は「スパークリング日本酒」「発泡日本酒」と呼ばれ、最近ではスーパーやコンビニでも見かけるほどメジャーなお酒に成長したね!

さやかちゃん

ビールや酎ハイのようにカジュアルに飲むことができて、私も大好きなお酒です (^^)

スパークリング日本酒は、グラスの底から沸き立つ繊細な泡が見た目にも美しく、また甘口でアルコール度数が低いものが多いため、特別な記念日や女子会などに特におすすめなお酒です。

スパークリング日本酒は記念日や女子会にピッタリ

今回は、そんな見た目も味わいも魅力的な「スパークリング日本酒」について、以下の3つを中心に解説いたします。

この記事で解説すること

  • スパークリング日本酒には3つの種類がある
  • シュワシュワとしたを生み出す方法とは
  • スパークリング日本酒の保存方法や賞味期限とは

日本酒が苦手な方でも、「スパークリング日本酒なら美味しく飲める!」という方々も多くいらっしゃいます。本記事をきっかけに、発泡系の日本酒を飲むきっかけになりましたら幸いです。

スパークリング日本酒とは|炭酸ガスを含んだ発泡性のある日本酒

乾杯する女性

スパークリング日本酒は炭酸ガスを含んだ日本酒で、「発泡日本酒」や「発泡清酒」とも呼ばれています。

甘口でアルコール度数が5%程度と低いものが多く、女性や日本酒に馴染みのない方にも大変飲みやすいお酒です。

さやかちゃん

日本酒はダメでも、スパークリング日本酒は飲める子は多いんですよ!

スパークリング日本酒は3種類ある|炭酸ガスを生み出す方法とは

実は、スパークリング日本酒は炭酸ガスを生み出す製法によって3種類に分類されます。

スパークリング日本酒の種類

  1. 活性にごりタイプ
  2. 瓶内二次発酵タイプ
  3. 炭酸ガス注入タイプ

それぞれの製法の違いによりお酒の色や香味に違いが生じますので、以下で詳しく解説いたします。

【種類①】活性にごりタイプ|トロリとした口当たりと甘みが特徴

氷を入れた濁り酒

活性にごりタイプは、醪(もろみ)を搾る上槽(じょうそう)の工程で目の粗い酒袋を使うことにより、酒中に細かな米粒(酒粕)を残したうす濁りの日本酒です。

醪(もろみ)とは?

酒母に「蒸し米・米麹・水」を3回に分けて仕込み(三段仕込み)、糖化とアルコール発酵させたもの。発酵が進むと3~4週間で醪が完成し、搾ることで日本酒が抽出されます。

なお、醪(もろみ)の詳細は、「醪(もろみ)とは?|三段仕込みは多量の日本酒を造る伝統技術」でもご紹介していますので、あわせてご参照ください。

上槽(じょうそう)とは?

酒袋に入れた醪を搾って液体(日本酒)と固形物(酒粕)に分離する作業のこと。酒税法の決まりで日本酒(清酒)を名乗るためには醪を濾す(こす)作業が必要になりますが、上槽ではこの「濾す」作業を行います。

なお、上槽(じょうそう)の詳細は、「上槽(じょうそう)とは?|搾り方(荒走り・中取り・責め)で変わる日本酒の味わい」でもご紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。

サケ丸

酒中に残る細かな米粒(酒粕)は「滓(おり)」と呼ばれていて、栄養成分が豊富に含まれているんだ!

さやかちゃん

美容や健康維持に効果があるということで、飲まれている方も多いんですよね (^^)

関連記事:にごり酒とは?|トロリとした口当たりと優しい甘みは若い女性に大人気!

活性にごりタイプ|炭酸ガスが発生する理由

並行複発酵の仕組み

※クリックで拡大

一般的な日本酒は、タンクに貯蔵される直前に1回、出荷前の瓶詰め直前に1回の合計2回火入れをしますが、活性にごり酒は火入れをしていない「生酒」であるため、微生物(酵母や乳酸菌など)が生きたまま瓶詰めされます。

そのため、瓶詰めしたあともアルコール発酵が進みますので、瓶内で発生した炭酸ガスが日本酒に溶け込み、シュワシュワとした発泡感生まれます。

注意
「活性にごり酒」は開封時に炭酸ガスが勢いよく吹き出ることがあります。開封する際は、キャップを少しずつ回してガスを逃しながら開けるようにしてください。

関連記事:日本酒の火入れとは?|生酒・生詰め酒・生貯蔵酒の違いは火入れの「回数」

活性にごりタイプ|お酒の色や香味の特徴

活性にごりタイプとは、醪の中で溶けきれなかったお米の粒(酒粕)が酒中に残り、白く濁った見た目のお酒になります。

味わいはトロリとした口当たりと優しい甘みが特徴で、日本酒になじみのない方にも抵抗なく飲んでいただけるお酒です。

サケ丸

にごり酒は、上澄みのスッキリした口当たりと下に沈殿した滓(おり)のトロンとした濃厚な旨味を別々で味わえるんだよ!

さやかちゃん

2種類の飲み方を1本で楽しめるなんて、ステキですね ♪

活性にごりタイプ|保存温度と期間

活性にごり酒は火入れをしていない「生酒」であるため、温度が高いと微生物(酵母や乳酸菌など)の活動が活発になり味のバランスが崩れてしまいます。そのため、5℃以下の冷蔵庫で保管するようにしてください。

また、未開封であれば製造年月日から半年程度が賞味期限となりますが、開封すると空気に触れて急速に劣化が進みますので、開封後はなるべく早く飲み切るようにしてください。

活性にごり酒の保存方法

  • 保存場所:5℃以下の冷蔵保存が必須
  • 保存期間:約6ヶ月(未開封の場合)

サケ丸

冷蔵庫の「冷蔵室」か「野菜室」で保存すればOKだよ!

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【種類②】瓶内二次発酵タイプ|シャンパーニュ方式と同じ製法

シャンパーニュ方式

瓶内二次発酵方式は、ワインの「シャンパーニュ方式」と同じ製法で造らてた日本酒です。

サケ丸

「和製シャンパン」と呼ぶにふさわしい上品な口当たりが特徴のお酒だよ!

瓶内二次発酵タイプ|炭酸ガスが発生する理由

瓶内二次発酵方式とは、出来上がった日本酒を瓶詰めした後に「醪・酵母糖分」をさらに加えることで、2度目のアルコール発酵を瓶内で発生させる製法です。

「滓引き」や「火入れ」が行われていない日本酒は、醪や酵母が酒中に残りアルコール発酵が進みますので、瓶の中に炭酸ガスが充満します。

火入れしていない日本酒

  • 生酒、原酒、新酒
  • 活性にごり酒
  • 滓がらみ(滓酒)
  • 無濾過生原酒

滓がらみ(滓酒)は火入れしたものと火入れしていないものがある。

瓶内二次発酵方式はこの状態をあえて作り出して、炭酸ガスを日本酒に溶け込ませるのです。

さやかちゃん

「活性にごりタイプ」との違いは、一旦完成した日本酒に「醪・酵母・糖」を後から加えるところですね!

瓶内二次発酵タイプ|お酒の色や香味の特徴

瓶内二次発酵方式は滓(おり)がないため、透明で透き通っています。

きめ細やかな繊細な泡立ちで、上品な甘酸っぱさと爽やかな喉越しを楽しむことができます。

サケ丸

繊細な泡立ちと味わいが特徴の瓶内二次発酵タイプは、「乾杯酒」や「食前酒」として飲まれることが多いよ!

瓶内二次発酵タイプ|保存温度と期間

活性にごり酒と同様に微生物が瓶内で生きているため、酒質が変わらないよう5℃以下の冷蔵保存が必須です。

また、「活性にごりタイプ」と同様に未開封であれば製造年月日から半年程度が賞味期限となりますが、開封すると空気に触れて急速に劣化が進みますので、開封後はなるべく早く飲み切るようにしてください。

瓶内二次発酵タイプの保存方法

  • 保存場所:5℃以下の冷蔵保存が必須
  • 保存期間:約6ヶ月(未開封の場合)

【種類③】炭酸ガス注入タイプ|市販の発泡日本酒の多くはこの製法

松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

(出典:宝酒造株式会社ホームページ

炭酸ガス注入方式は、市販されているスパークリング日本酒の中で最もポピュラーな製法で、スーパーやコンビニエンスストアで手軽に購入することができます。

サケ丸

「澪」はスパークリング日本酒の先駆けとなったお酒だよ!

炭酸ガス注入タイプ|炭酸ガスが発生する理由

炭酸ガス注入方式とは、出来上がった日本酒に人工的に炭酸ガスを注入して造る方式で、大手酒造メーカーのスパークリング日本酒の多くはこの方式で造られています。

炭酸ガス注入方式は、注入する炭酸の量を調整することができる点や、低コストで安定的に生産できる点が優れています。

MEMO
「炭酸ガス注入タイプ」は、「活性にごりタイプ」や「瓶内二次発酵タイプ」のように瓶の中で発酵が進まないため、比較的長期間保存しても品質が安定してるのが特徴です。

炭酸ガス注入タイプ|お酒の色や香味の特徴

炭酸ガス注入方式は滓(おり)がないため、透明で透き通っています。

また、注入する炭酸の量を調整できるため、瓶内二次発酵方式とは違った強い発泡感を楽しむことができます。

さやかちゃん

ビールや缶酎ハイのように、カジュアルに飲めるのが嬉しいですね ♪

炭酸ガス注入タイプ|保存温度と期間

炭酸ガス注入方式で使われる日本酒は火入れにより酒質が安定していますので、常温で保存することが可能です。

また、未開封であれば製造年月日から1年程度は保存することができます。ただ、開封すると炭酸が抜けてしまいますので、2~3日で飲み切るようにしましょう。

炭酸ガス注入タイプの保存方法

  • 保存場所:常温保存が可能
  • 保存期間:約1年(未開封の場合)

サケ丸

炭酸ガス注入方式のもう一つの特徴はアルコール度数が低いこと。一般の日本酒はアルコールが15度程度あるのに対してビールと同じくらいの5度だよ。

さやかちゃん

このくらいのアルコール度数だったら、日本酒が初めての方や女性の方でも飲みやすいですね ♪

スパークリング日本酒の保存方法(まとめ)

スパークリング日本酒の保存方法を表でまとめると以下のとおりです。ポイントは、「火入れ」が行われているか否かにあります。

スパークリング日本酒の保管方法
区分 火入れの有無 種類
冷蔵保存が必要 なし 活性にごり酒
瓶内二次発酵方式
常温保存が可能 あり 炭酸ガス注入方式

日本酒は「火入れ」を行うとベストな味わいを長期間保存できる

火入れによって酒質は安定する

※クリックで拡大

火入れを行っていない「活性にごり酒」と「瓶内二次発酵方式」は、瓶内で微生物(酵母や乳酸菌など)が生きているため、保存温度が高くなるとアルコール発酵が進み味わいのバランスが崩れてしまいます。

一方、冷蔵保存すると微生物の活動が抑えられて、日本酒のベストな味わいを長期間保つことができます。

さやかちゃん

出荷するときの最高のバランスが、酵母さんたちの活動で崩れてしまうんですね…。

日本酒は「光」が大敵|酒質の悪化により「日光臭」を放つようになる

また、日本酒の保存でもう一つ気をつけたいのが「光」です。

日本酒は光が大敵で、特に紫外線は酒質を劣化させて「日光臭」という玉ねぎや漬物のような劣化臭を発するようになります。

このような状況を防ぐため、日本酒を保管するときは日の当たらない冷暗所か瓶を新聞紙で包むなどして保管してください。

サケ丸

火入れされた日本酒も、封を開けたら冷蔵庫での保管が必要になるよ!

関連記事:「日本酒の保管で重要な3つのポイント|気を付けたい「光」と「温度」の管理」

まとめ

今回は、スパークリング日本酒の3つの種類や味わいや保存方法の違いにつてお話しました。

スパークリング日本酒は、見た目の華やかさや発泡感をともなう上品な甘さで女性の方を中心に人気が高まっています。

家族の記念日や友人のお祝いで飲んでいただきますと、リッチな気分を演出することができると思いますので、ぜひお試しください。

  • スパークリング日本酒炭酸ガスを含んでいる日本酒で、「発泡日本酒」や「発泡清酒」とも呼ばれている。
  • スパークリング日本酒の種類は、活性にごり酒瓶内二次発酵方式(シャンパーニュ方式と同じ製法)、炭酸ガス注入方式の3つがある。
  • 活性にごり酒は、酵母菌のアルコール発酵によってシュワシュワッとした発泡感を感じることができる。
  • 炭酸ガス注入方式は、出来上がった日本酒に人工的に炭酸ガスを注入して造る方式で、低コストで安定的に生産できるのが特徴。
  • 瓶内二次発酵方式は、日本酒の入った瓶に醪や糖分、酵母などの栄養分を加えて、2度目の発酵を瓶内で行う方法。
  • スパークリング日本酒の保管方法は、火入れがしてある炭酸ガス注入方式は常温保存が可能で、火入れがされていない活性にごり酒、瓶内二次発酵方式は冷蔵保存が必要

 

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