【長期熟成酒おすすめ10選】日本酒を熟成させた古酒を3タイプご紹介

長期熟成酒おすすめ10選

ヴィンテージウイスキーやワインのように、日本酒にもじっくりと長期熟成させて色や香り、味わいの変化を楽しめる「長期熟成酒」と呼ばれるお酒があることをご存じでしょうか?

さやかちゃん

日本酒に「熟成酒」があるなんて知りませんでした。どんなお酒なんですか?

サケ丸

酒蔵で3年から5年熟成させたお酒だよ。中には10年以上も熟成させた貴重なお酒もあるんだよ!

ワインやウィスキーのように日本酒にも熟成したお酒がある

普段、日本酒を飲む方でも「古酒」と聞くと

  • 初心者には敷居が高そう
  • 手間がかかっている分お値段が高そう

このような印象から敬遠される方が多いのではないでしょうか?

実は、古酒にも比較的リーズナブルなものから高額なものまで、様々な価格帯で販売されています。

また、一般的に長期熟成酒は香味が個性的であるため好みが分かれますが、熟成させる日本酒の種類や熟成年数によって、女性の方にも美味しく飲んでもらえるフルーティーで円やかな味わいの銘柄もあります。

そこで本記事では、古酒をまだ飲んだことのない方向けに、熟成年数を「5年未満」と「5年以上」それぞれ5本ずつおすすめの銘柄を紹介します。

本記事をきっかけに、長期熟成酒の魅力を知るきっかけになりましたら幸いです。

この記事で分かること

  • 長期熟成酒(古酒)のおすすめ10選
  • 長期熟成酒とはどのようなお酒か
  • 長期熟成酒を美味しく飲むための温度と相性の良い料理
  • 長期熟成酒の保存方法と賞味期限

目次

長期熟成酒の選び方|3つのポイントをご紹介

一升瓶

長期熟成酒は、熟成させる日本酒の種類や熟成年数、醸造方法によって全く異なる色や香り、味わいのお酒に変化します。

こちらでは、種類豊富な長期熟成酒の中から自分にあった銘柄を見つけるためのポイントを3つご紹介します。

熟成タイプで選ぶ|熟成させる日本酒の種類によって香味が変わる

長期熟成酒は熟成させる日本酒の種類によって香味が変わる

日本酒の古酒の普及・技術向上を主目的に設立された長期熟成酒研究会では、長期熟成酒を日本酒の種類や熟成方法、熟成年数によって大きく「濃熟タイプ」「中間タイプ」「淡熟タイプ」の3つに分類しています。

濃熟タイプ|古酒特有の個性的な風味を楽しみたい方におすすめ

本醸造酒、純米酒を常温で熟成させた長期熟成酒です。熟成年数が経つにつれて色や香り、味わいが劇的に変化し、個性豊かな古酒になります。

古酒特有の個性的な風味を楽しみたい方におすすめです。

濃熟タイプの特徴

  • お酒の色:ウィスキーや紅茶のような濃い琥珀色
  • お酒の香り:ドライフルーツ、スパイス、キノコ
  • 相性の良い食べ物:脂分が多い料理、チョコレートなどの甘い食べ物

中間タイプ|濃熟タイプと淡熟タイプの中間の風味を楽しみたい方におすすめ

本醸造酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒を低温と常温を併用して熟成させ、香りや味わいは濃熟タイプと淡熟タイプの中間に位置する古酒です。

適度な熟成具合の日本酒を楽しみたい方におすすめです。

中間タイプの特徴

  • お酒の色:鮮やかな黄金色
  • お酒の香り:濃熟タイプと淡熟タイプの中間
  • 相性の良い食べ物:程よい甘みや酸味のある食べ物

淡熟タイプ|長期熟成酒を初めて飲む方におすすめ

吟醸酒、大吟醸酒を低温(およそ15℃以下)で熟成させた古酒です。

劇的変化は少ないですが、吟醸系のフルーティーな味や香りを残しつつ、わずかな苦味を伴った深みのある味わいが特徴です。

長期熟成酒を初めて飲む方は、まずは淡熟タイプから飲むことをおすすめします。

淡熟タイプの特徴

  • お酒の色:淡い黄色
  • お酒の香り:吟醸系のフルーティーな香り
  • 相性の良い食べ物:甘味や酸味の少ないさっぱりとした料理

香りで選ぶ|熟成期間が長いほど香り(熟成香)が強くなる

シナモンやドライフルーツなどにも似た熟成香を放つ

※クリックで拡大

長期熟成酒は、「熟成香(じゅくせいか)」と呼ばれるドライフルーツ、スパイス(ナツメグ、シナモン)、キノコ、焼き栗、クルミのような円熟した香りが特徴です。

熟成香は熟成期間が長いほど強くなりますので、長期熟成酒を初めて飲む方は熟成年数が浅い古酒から飲み始めることをおすすめします。

サケ丸

熟成香はとても個性的な香りで、好みが分かれるんだ。香りが気になる方は、冷酒にすると熟成香が穏やかになるよ。

色で選ぶ|色が濃くなるほど個性的な味わいになる

日本酒の熟成による色や香りの変化

※クリックで拡大

日本酒は「無色透明なお酒」をイメージする方が多いと思いますが、実は日本酒は長期熟成させると無色だったお酒の色が「薄い黄色 ⇒ 薄い茶色 ⇒ 濃い茶色」へと変化します。

これは、日本酒に含まれる糖分とアミノ酸が結びついて化学反応(メラード反応)を起こして、褐色物質(メラノイジン)が生成されるためです。

熟成が進んだ複雑で重厚な味わいを楽しみたい方は、濃い茶色の長期熟成酒を選んでください。

サケ丸

玉ねぎをしっかり炒めると「あめ色」になるよね。この現象もメーラード反応によるものなんだ!

【熟成年数10年未満】長期熟成酒おすすめ5選|初心者から中級者向けの銘柄

食前酒

こちらでは、熟成年数10年未満の長期熟成酒のおすすめ5選をご紹介します。

こちらでピックアップされた銘柄は、熟成期間が比較的短いため、色は黄金色から琥珀色、香りは熟成された果実の香りがするものが多いです。

長期熟成酒が初めての方にも抵抗なく飲んでいただけると思いますので、ぜひお試しください。

①出羽桜 枯山水 大古酒 低温三年熟成(山形県)

熟成タイプ
温めると円やかな旨味が引き立つ燗上がりする熟成酒
東北を代表する酒蔵である出羽桜の古酒で、低温三年熟成させた限定品です。専用の熟成蔵で低温(5℃)でじっくりと熟せれており、辛口でありながら円やかな口当たりが特徴です。古酒特有のクセのある香りがないため、お燗酒にしても香りが穏やかで熟成された旨味が引き立ちます。もちろん、冷酒にしても美味しくいただくことができます。
熟成年数 3年
酒の種類 本醸造酒
日本酒度 +5.0
酸度
味わい 辛口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

②北雪酒造 北雪 超音波熟成「超熟酒」(新潟県)

熟成タイプ
熟成酒とは思えないサラリとした飲み口のお酒
「波に揺られた酒はうまい!」という漁師の言い伝えをヒントに発案された「超音波」による熟成法により造られた新潟県北雪酒造の『北雪超音波熟成酒』です。こちらのお酒は、新酒の若々しさと古酒の味わい深さを兼ね揃えており、豊醇な香りとさらりとした爽やかな飲み口を楽しむことができます。古酒の濃厚で円やかな味わいを感じながら、軽やかな後味を堪能したい方におすすめの1本です。
熟成年数
酒の種類
日本酒度 +15.0
酸度 0.7
味わい 辛口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

③出羽桜 雪漫々 大吟醸 5年氷点下熟成酒(山形県)

熟成タイプ
大吟醸酒の最高峰「雪漫々」を氷点下5度で熟成させた出羽桜の熟成酒
「雪漫々」シリーズの最高峰である大吟醸酒をマイナス5℃の環境下で5年熟成させたプレミアムな熟成酒です。上品な吟醸香、低温熟成だからこそ生まれる円やかな味わい、シルクのような繊細な舌触りはまさに逸品!10℃~15℃と少し冷やして飲むのがおすすめです。
熟成年数 5年
酒の種類 大吟醸酒
日本酒度 4.0
酸度 1.2
味わい 中口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

④天狗舞 古古酒吟醸(石川県)

熟成タイプ
品評会出品レベルの純米大吟醸酒を贅沢に熟成させた爽やかな古酒
天狗舞の純米大吟醸酒を3年程度熟成させた長期熟成酒です。酒造好適米の山田錦で醸された品評会出品レベルの大吟醸酒は、時を重ねるごとにアルコールの角が取れて円やかになり、旨味が増していますまた、純米大吟醸酒らしい穏やかな吟醸香は健在で、飲み込んだ後の爽やかな香りが心地よいです。古酒とは思えないスッキリとした飲み口のこのお酒は、軽く冷やしますと香りが抑えられて清涼感が増しますのでオススメです。
熟成年数 2年以上
酒の種類 純米大吟醸酒
日本酒度 +4.0
酸度 1.2
味わい 辛口
飲み方 冷酒・常温

⑤萬歳楽 白山 大吟醸古酒(石川県)

熟成タイプ
「森の吟醸蔵」を3年熟成させた上品な香りと旨味が特徴の大吟醸古酒
「森の吟醸蔵白山」の大吟醸酒を熟成させた上質な長期熟成酒です。特A-A地区産の山田錦を100%使用し良く磨いた酒米で醸されたこのお酒は、果実のような吟醸香が漂います。また、大吟醸酒らしい上品で滑らかな飲み口と、3年熟成による繊細な旨味と甘みが口の中に広がります。ワイングラスなど用いて冷酒(10℃~15℃)でお楽しみ下さい。
熟成年数 3年
酒の種類 大吟醸酒
日本酒度 +3.0
酸度 1.3
味わい 辛口
飲み方 冷酒

【熟成年数10年以上】長期熟成酒おすすめ5選|中級者から上級者向けの銘柄

古酒のロックとチーズ

こちらでは、熟成年数10年以上の長期熟成酒のおすすめ5選をご紹介します。

こちらでピックアップされた銘柄は、長い期間じっくりと熟成されているため、色は黄金色から濃い茶色、香りはドライフルーツやスパイス、キノコのような熟成感のなる濃い香りを放つものが多いです。

長期熟成酒を初めての方には少し抵抗のある個性豊かな香味ではありますが、その中でも比較的飲みやすいものを厳選しましたので、ぜひお試しください。

①沢の鶴 1973年醸造古酒(兵庫県)

熟成タイプ
40年の熟成を極めた沢の鶴の長期熟成酒
『沢の鶴の1973年醸造古酒』は40年以上の月日をかけて熟成された黄金色に輝く長期熟成酒です。ナッツやキノコを思わせる熟成香と、やや酸味を伴う奥深い甘みと旨味は余韻が長く続き、ゆったりと楽しむことができます。古酒ならではの個性的な味わいを堪能されたい方はぬる燗で、クセのある香りが気になる方は冷酒でご賞味ください。
熟成年数 40年以上
酒の種類 本醸造酒
日本酒度 -4.0
酸度 2.0
味わい やや甘口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗・熱燗

②笹の川 秘蔵純米 二十五年古酒(福島県)

熟成タイプ
お燗酒で熟成した旨味や香りがさらに引き立つ熟成本醸造
福島県に蔵を構える笹の川酒造の『秘蔵純米 二十五年古酒』は、25年という歳月を重ねて熟成させた本醸造酒です。ヴィンテージウイスキーのような濃い琥珀色と濃厚で深みのある旨味と甘みを堪能することができます。酸味のある酢豚や脂っこい豚の角煮など、味の濃い料理と合わせても美味しくいただくことができます。2018年の燗酒コンテスト特殊燗酒部門で最高金賞を受賞しており、お燗酒で味わっていただきたい1本です。
熟成年数 25年
酒の種類 本醸造酒
日本酒度 -6.0
酸度 2.0
味わい やや辛口
飲み方 常温・ぬる燗・熱燗

③達磨正宗 十年古酒(岐阜県)

熟成タイプ
古酒専門の酒蔵が醸す国内外で注目の長期熟成酒
古酒を専門に扱う岐阜県の達磨正宗(だるままさむね)の長期熟成酒です。蔵内で10年以上熟成された純米酒、本醸造酒を絶妙にブレンド。山吹色に輝く色合いと芳醇な香り、上品な甘みを伴う円やかで奥深い旨味は、このお酒の持つ力強さを感じます。JAL国際線のファーストクラスで3年以上機内サービスドリンクとして搭載されたほか、2018年香港で開催された日本酒コンクール「TTSA」で総合優勝の栄冠に輝くなど、国内外で注目を浴びている熟成酒です。
熟成年数 10年
酒の種類 純米酒
日本酒度
酸度
味わい 辛口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

④御歳暮 純米大吟醸 10年古酒 美山錦(茨木県)

熟成タイプ
日本一の梅酒を造る酒蔵が手掛ける純米大吟醸を10年間熟成させたお酒
茨城県にある明利酒造の『純米大吟醸10年古酒美山錦』は、年間平均温度が10度前後の大谷洞窟にて10年間熟成した純米大吟醸です。日本酒の最高峰と称される純米大吟醸酒は、10年熟成されることで美しい山吹色へと変化し、スッキリ淡麗な味わいは深い旨味と芳醇な香りを放つ長期熟成酒へと生まれ変わっています。多少クセのあるチーズやチョコレートとも相性が良く、味の濃い中華料理と合わせると古酒が口内の油分をリセットしてサッパリとしてくれます。冷やして飲むのがおすすめですが、ぬる燗にしますとお米の風味を楽しむことができます。
熟成年数 10年
酒の種類 純米大吟醸酒
日本酒度
酸度
味わい やや辛口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

⑤出羽桜 特別純米 枯山水 10年熟成古酒(山形県)

熟成タイプ
口いっぱいに広がる旨味と心地よい熟成香が長い余韻として楽しめる
山形県にある出羽桜酒造が醸す『特別純米枯山水10年熟成古酒』は、辛口の特別純米酒を10年じっくりと熟成させた長期熟成酒です。高貴な山吹色の色合いと鼻に抜ける熟成香は10年の歳月を重ねた奥深さを感じます。また、辛口の味わいは熟成によって丸みを帯び、舌を包み込む濃厚で少し酸味と苦みを伴う味わいは、ぬる燗にすると長い余韻を楽しむことができます。IWC SAKE 古酒の部 2019 BRONZEメダル受賞するなど、品評会でも高い評価を受けています。
熟成年数 10年
酒の種類 特別純米酒
日本酒度 +5.0
酸度 1.7
味わい 辛口
飲み方 冷酒・常温・ぬる燗

長期熟成酒(古酒)とは|熟成による香味の変化が楽しめるお酒

熟成年数で変わる色

日本酒の長期熟成酒は、純米酒・吟醸酒・本醸造酒などの「特定名称酒」のような法的な規定はなりませんが、長期熟成酒研究会では以下のように定義しています。

長期熟成酒の定義

長期熟成酒研究会による定義

満3年以上酒蔵で熟成させた糖類添加酒を除く清酒と定義されている

サケ丸

醸造年度(7月1日から翌年6月30日まで)より前の年度で造られたお酒は全て「古酒」になるんだけど、その中でも日本酒を熟成させることを目的に造られたお酒が「長期熟成酒」なんだよ!

さやかちゃん

古酒は「長期熟成酒」を含めた広い意味で使われているんですね!

また、日本酒造組合中央会では味と香りの特性により4つのタイプ(熟酒・醇酒・薫酒・爽酒)に分類していますが、長期熟成酒は「熟酒」に相当します。

日本酒の4つのタイプ

  • 熟酒(じゅくしゅ)長期熟成酒、古酒などの熟成させたお酒
  • 醇酒(じゅんしゅ):純米酒、本醸造酒などのコクのあるお酒
  • 薫酒(くんしゅ):吟醸酒、純米吟醸酒などの香り高いお酒
  • 爽酒(そうしゅ):生酒、生貯蔵酒、生詰め酒などの軽快でなめらかなお酒

さやかちゃん

長期熟成酒(古酒)は、日本酒の4つのタイプの一角を担っているんですね!

なお、長期熟成酒(古酒)の定義や特徴については以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧くださいませ。

古酒(長期熟成酒) 日本酒の古酒(長期熟成酒)とは?|古酒の魅力は熟成により深まる香りと味わい

長期熟成酒を美味しく飲む方法|3タイプと相性の良い温度帯や料理

水を飲む女性

前述しましたとおり、長期熟成酒の3つのタイプ(濃熟タイプ・中間タイプ・淡麗タイプ)は、熟成させる日本酒の種類や熟成方法によって味や香り、味わいが異なります。

こちらでは、異なる3タイプを美味しく飲むための温度や合わせる料理についてご紹介します。

飲む温度|濃熟・中間タイプはお燗酒、淡麗タイプは冷酒がおすすめ

濃熟・中間タイプは常温からぬる燗がおすすめ

一般的に常温で飲むことの多い濃熟タイプ・中間タイプですが、40℃のぬる燗にしますと円やかな口当たりと深みのある熟成香が際立ちますので、おすすめです。

淡熟タイプは適度に冷やした冷酒がおすすめ

淡熟タイプは吟醸酒、大吟醸酒を熟成させた日本酒ですので、果実のような甘い香りや味わいが特徴です。

この香味の特徴を生かして、10℃(花冷え)~15℃(涼冷え)にしますと、甘味が適度に抑えられてサッパリとした後味になります。

注意
日本酒は温度が低くなると味や香りが感じにくくなり、水のような薄っぺらな味になりますので、冷やし過ぎにはご注意ください。

合わせる料理|濃熟タイプは味の濃い料理、淡麗タイプは淡白な料理

濃熟タイプは脂分が多い料理、甘い食べ物と相性が良い

本醸造酒や純米酒をじっくり常温で熟成させた濃熟タイプは、濃厚な甘味・旨味とはっきりとした熟成香を感じるお酒ですので、脂分が多い味の濃い料理や甘い食べ物と相性が良いです。

濃熟タイプと相性の良い料理

  • 和食:すき焼き、味噌煮込みおでん、うなぎの蒲焼
  • 中華:豚の角煮、酢豚、麻婆豆腐、ピータン
  • 洋食:ビーフシチュー、ミートソーススパゲティー、ラムのステーキ
  • その他:ビターチョコレート、ブルーチーズ、アイスクリーム

中間タイプは程よい甘みや酸味のある食べ物と相性が良い

本醸造酒や純米酒、吟醸酒、大吟醸酒を低温と常温を併用して熟成させた中間タイプは、香りや味わいが濃熟タイプと淡麗タイプの中間に位置するお酒ですので、程よい甘みや酸味のある食べ物と相性が良いです。

中間タイプと相性の良い料理

  • 和食:牛のしゃぶしゃぶ、水炊き鍋、焼き鳥(塩)
  • 中華:餃子、甘酢あんかけ、牛肉の細切りオイスターソース炒め
  • 洋食:白魚のムース、サーモンマリネ、ロールキャベツ
  • その他:チョコレート、干しぶどう

淡熟タイプは甘味や酸味の少ないさっぱりとした料理と相性が良い

吟醸酒や大吟醸酒を低温(およそ15℃以下)で熟成させた短熟タイプは、吟醸酒のフルーティーな味や香りを残しながらほのかな苦味を伴う古酒ですので、甘味や酸味の少ないさっぱりとした料理と相性が良いです。

淡熟タイプと相性の良い料理

  • 和食:寿司、蕎麦、湯豆腐、白身魚の刺身
  • 中華:小籠包、八宝菜、シュウマイ
  • 洋食:野菜のテリーヌ、シーフードサラダ、白身魚のワイン蒸し
  • その他:チーズ、酢昆布

長期熟成酒は体に優しいお酒|酔い覚めの良さが魅力のひとつ

長期熟成酒は酔い覚めの良さが魅力

(引用:長期熟成研究会ホームページ

古酒(長期熟成酒)は、飲んだ後の「酔い覚めが良さ」から翌日に残りにくいのも魅力の1つです。その理由はお酒に含まれる「水」にあります。

長期熟成酒は時間の経過とともに水分子がアルコール分子を包み込みますので、アルコールの刺激が抑えられて身体への負担が少なくなると言われています。

サケ丸

長期熟成酒と「和らぎ水」を交互に飲むと、体へのダメージをさらに軽減することができるよ!

さやかちゃん

体に優しい長期熟成酒(古酒)ですが、飲み過ぎは禁物!適量を守って楽しく飲みましょうね ♪

関連記事:和らぎ水とは?|日本酒版「チェイサー」は二日酔い防止に効果あり

長期熟成酒の保存方法|3タイプで保存方法や賞味期限が異なる

床下収納

長期熟成酒は、熟成タイプ(濃熟タイプ・中間タイプ・淡熟タイプ)によって保存方法や賞味期限が異なります。

濃熟タイプ・中間タイプ

  • お酒の種類:本醸造酒、純米酒
  • 保存方法:常温保存(光の当たらない冷暗所)
  • 賞味期限:製造年月日から10年~20年

中間タイプ・淡熟タイプ

  • お酒の種類:吟醸酒、純米吟醸酒
  • 保存方法:初め1年は冷蔵庫などで4℃位、その後15~18℃で常温保存
  • 賞味期限:製造年月日から12年~13年

サケ丸

常温保存は、光の当たらない涼しいところ(20℃前後)で保管してね!
MEMO
日本酒はアルコールが含まれていますのですぐに腐ることはありません。そのため、日本酒のラベルには賞味期限の表示義務はなく、製造年月日のみ表示されています。

関連記事
日本酒の保管で重要な3つのポイント|気を付けたい「光」と「温度」の管理

秋の旬の日本酒「ひやおろし」|春から夏にかけて適度に熟成させたお酒

酒と米

満3年以上じっくり熟成させた日本酒が長期熟成酒であるのに対し、冬に絞った新酒をひと夏熟成させ秋口に出荷するお酒を「ひやおろし」「秋あがり」といいます。

日本酒の四季と上槽年度

※クリックで拡大

ひやおろしは、アルコールの角が取れたまろやかで円熟味のある深い味わいが特徴で、芋、きのこ、栗、銀杏、サンマ、きのこなど秋の味覚と合わせると最高に美味しくいただけます。

以下の記事では、「ひやおろし」のおすすめの10本を紹介していますので、併せてご覧くださいませ。

ひやおろしおすすめ10選 【ひやおろしおすすめ10選】秋に旬を迎える旨味たっぷりな日本酒を厳選紹介

まとめ:熟成を重ねた奥深い香味をゆったりと楽しんでください!

日本酒を見つめる女性

今回は、日本酒の古酒について、おすすめの10本をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

ブランデーやワインの「○○年もの」のように、日本酒にもきちんとした管理のもとで日本酒を熟成させる文化があります。

日本酒の古酒の普及・技術向上を主目的に設立された長期熟成酒研究会では、「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を熟成古酒と定義しています。

サケ丸

その年の醸造年度より前に造られた日本酒は全て「古酒」になるんだけど、その中でも熟成を目的に3年以上歳月を重ねた日本酒を「長期熟成酒」と読んでいるんだ!

長期熟成酒は、熟成することで色や香り、味わいの変化を楽しめるお酒です。

長期熟成酒の香味の変化

  • 香りの変化
    ⇒ドライフルーツ、スパイス、キノコのような「熟成香」は熟成期間が長いほど強く感じる
  • 色の変化
    ⇒熟成によって無色だったお酒の色が「薄い黄色 ⇒ 薄い茶色 ⇒ 濃い茶色」へと変化する
  • 味の変化
    ⇒酸味の角が取れ、甘みと苦味のバランスが調和した奥深い味わいに変化する

サケ丸

長期熟成酒は熟成年数が長くなると紅茶やヴィンテージのウィスキーのような濃い茶色になって、味や香りはより個性的になるよ!

さやかちゃん

長期熟成酒を初めて飲む方は、薄い黄色のものを選んだほうが良さそうですね。

長期熟成酒は、日本酒の種類や熟成方法、熟成年数によって3つのタイプに分類されます。

長期熟成酒の3つのタイプ

  • 濃熟タイプ(本醸造酒、純米酒を熟成)
    ⇒常温で熟成させ、色や香り、味わいが劇的に変化した個性豊かな古酒
  • 中間タイプ(本醸造酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒を熟成)
    ⇒低温と常温を併用して熟成させ、香味は濃熟と淡熟タイプの中間に位置する古酒
  • 淡熟タイプ(吟醸酒、大吟醸酒)
    ⇒吟醸酒のフルーティーな味や香りを残しつつ、わずかな苦味を伴う深みのある古酒

サケ丸

長期熟成酒を初めて飲む方は、クセの少ない「淡熟タイプ」から飲み始めることをおすすめします!

長期熟成酒は、熟成によりアルコールと水の分子が結合して、体への刺激が軽減されます。

そのため、昔から古酒は体に優しいお酒として認知されていたのです。

サケ丸

長期熟成酒は「酔い覚めの良さ」も魅力のひとつなんだ!

さやかちゃん

長期熟成酒も飲みすぎると体に負担がかかるので、適量を守ったうえで楽しく飲みたいですね ♪

本記事では、長期熟成酒を初めて飲む方向けにおすすめな10本を厳選してご紹介しましたので、購入する際の参考にしてみてください。

本記事が、ピッタリな日本酒を見つける一助になりましたら幸いです。

それではまた!

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