「割り水燗」は体に優しいお燗酒|低アルコールの日本酒を味わおう!

日本酒に水を加えた割り水燗

サケ丸

今回ご紹介する「割り水燗」は、お酒が弱い方にぜひ試してもらいたい日本酒の飲み方だよ!

さやかちゃん

日本酒にそんな体に優しい飲み方があるんですね!ぜひ試してみたいです (^^)

ウィースキーや焼酎は、お酒にお湯を入れて飲む飲み方があります。

  • ウィスキー + お湯 ⇒ ホットウィスキー
  • 焼酎 + お湯 ⇒ 焼酎のお湯割り

お酒をお湯で割るとアルコール度数が適度に下がりますし、寒い冬には体をポカポカと温めてくれますので、とても体に優しい飲み方です。

実は、日本酒にも少量の水を加えて燗を付ける「割り水燗」と呼ばれる飲み方があるのをご存知でしょうか?

割り水燗は日本酒に水を加えて燗付けしたお酒

日本酒を水で割る飲み方はあまり馴染みがありませんが、

  • 日本酒のお燗は好きだけどアルコールが強すぎて苦手…
  • 日本酒は次の日に残るんだよね……

という方はぜひ「割り水燗」をお試しください。

しこで本記事では、日本酒の「割り水燗」について、以下の2つを中心に解説いたします。

この記事で解説すること

  • 割り水燗の美味しい作り方
  • 割り水燗に適した日本酒タイプ

日本酒を「割り水燗」で飲めば、体の負担を抑えて楽しくお酒とお付き合いできるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

「割り水燗」とは|一定量の水を加えて燗付けした日本酒

お燗酒(徳利)

「割り水燗」とは、日本酒に一定量の水を加えて燗付けしたお酒のことです。

日本酒は、醪(もろみ)から搾られた原酒の状態ですとアルコール度数が18~20度近くありますので、仕込み用の水を加えてアルコール度数を15度前後に調整しています。

醪(もろみ)とは?

酒母に「蒸し米・米麹(こめこうじ)・水」を3回に分けて仕込み、糖化とアルコール発酵させたもの。発酵が進むと3~4週間で醪が完成し、搾ることで日本酒が抽出されます。

なお、醪については「醪(もろみ)とは?|三段仕込みは多量の日本酒を造る伝統技術」で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧くださいませ。

割り水燗は日本酒にさらに水を加えて、自分に合ったアルコール度数に調整する飲み方です。

さやかちゃん

もともと日本酒は、水でアルコール度数を調整しているんですね!

「割り水燗」の作り方|日本酒に対して1割程度の水を加える

日本酒の湯煎

割り水燗は、日本酒に水を加えてお燗をつけるだけなので、作り方はいたってシンプル。ただし、加える水の量を間違えると、水のような薄い味わいになってしまいます。

そこで、失敗しない美味しい水割り燗の作り方をお伝えします。

加える水は日本酒の1割が目安|ポイントは「少しずつ水を加える」こと

割り水燗の日本酒と水の割合は9:1を目安にする

※クリックで拡大

日本酒に加える水の量ですが、日本酒に対して1割程度を目安にすると良いでしょう。

日本酒のタイプによっても加える水の量は異なってきますので、まずは1割を出発点にして、少しずつ水の量を増やしながら自分にピッタリの味を探してください。

サケ丸

割り水燗を美味しく作るコツは「味見しながら少しずつ水を加える」ことだよ!

加える水は酒の風味を崩さない軟水のミネラルウォーターがおすすめ

日本酒に加える水は、ミネラルウォーターか仕込み水をオススメします。ミネラルウォーターや仕込み水はミネラル分が豊富で、アルコールの分解で失われたミネラルを補給することができます。

ミネラルウォーターに含まれる成分
カルシウム 骨や歯の材料になったり心臓などの筋肉を正常に収縮する機能
を保つ働きがある。
ナトリウム 塩は体内の水分量を調整し、細胞間液や血液の量をコントロー
ルしている。
カリウム 体内の余分な水分を排出する働きがある。
マグネシウム エネルギーを生み出して筋肉を動かしたり体温調整、神経伝達、
ホルモンの分泌などの働きに関わっている。

また、ミネラルウォーターには軟水と硬水ありますが、以下のような特徴があります。

軟水と硬水の違い

  • 軟水 ⇒ スッキリとしたクセのない味わいが特徴
  • 硬水 ⇒ ほのかな苦味や渋味が特徴

私たちが普段飲んでいるミネラルウォーターや水道水のほとんどは軟水です。軟水は、スッキリとしたクセのない味わいが特徴で、日本酒に加えても日本酒本来の風味を損なうことがありません。

一方、硬水タイプは独特の雑味と苦みがあり、日本酒本来の味わいのバランスを崩してしまう恐れがありますので避けた方がいいでしょう。

サケ丸

水道水は塩素の匂い(カルキ臭)が日本酒に移る場合があるので、避けたほうが良いでしょう。

関連記事:軟水と硬水の違い|仕込み水で日本酒の味わいはどう変わる?

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「割り水燗」はアツアツの日本酒でもアルコールの刺激を和らげる

日本酒は飛切燗(55~60℃)まで温めると、アルコールが強調されてツーンとした臭とともに辛くなる傾向があります。ただ、「寒い日に熱々の日本酒が飲みたい!」というときもありますよね。

そんなときは割り水燗をぜひお試しください。割り水燗はアルコール度数が低くなっていますので、強く温めてもアルコールによる刺激が穏やかになります。

さやかちゃん

割り水燗はアツアツに温めても、ピリピリとした刺激が和らいで飲みやいですね ♪

関連記事:お燗酒の作り方|湯煎と電子レンジによる日本酒の温め方のコツとは?

「割り水燗」はアルコール度数が低くなるため二日酔いを防いでくれる

頭痛

「アセトアルデヒド」は、肝臓でアルコールが分解されるとできる有害な物質です。

お酒をたくさん飲んで体内のアルコール濃度が許容範囲を越えると、肝臓でアセトアルデヒドを十分に処理できずに血中に残ってしまいます。

この血中に残ったアセトアルデヒドにより、二日酔いと呼ばれる頭痛や吐き気などの不快な症状を引き起こします。

割り水燗は、日本酒に水を加えることによりアルコール度数が低くなりますので、肝臓への負担が軽減され二日酔いや悪酔いを防ぐことができます。

また、お燗にすることで胃の中でアルコールが素早く吸収され酔の回りが早くなりますので、飲み過ぎることがなくなります。

サケ丸

日本酒はお燗酒にすると酔いが回るのが早いから、飲み過ぎを防ぐことができるよ!

さやかちゃん

確かに、冷酒のほうが悪酔いするってよく聞きます!
MEMO
胃には食べ物が体温と同じくらいの温度にならないと消化しない特性があります。「冷酒」は胃の中に入って体温と同じくらいになるまで蓄積され、温度が上がった途端に一気にアルコールが吸収されるため、酔いが回るのが遅く悪酔いしやすいとされています。一方、「燗酒」は胃に入ると比較的早くアルコールが吸収されるため、酔いを感じやすく飲み過ぎを防いでくれます。

「割り水燗」に適した日本酒とは|味の濃い日本酒がおすすめ

一升瓶

それでは、割り水燗に適した日本酒をご紹介します。ポイントは、水を加水しても味わいのバランスが崩れにくい「濃い味わいの日本酒」を選ぶことです。

「原酒」は割り水燗で自分好みのアルコール度数に調整できる

原酒は、醪(もろみ)を搾ったあとの加水調整を行っていないお酒で、アルコール度数は19度前後と高く、濃厚な味わいと香りが特徴のお酒です。

そのため、少量の水を加えることによってアルコール度数が低くなり、味わいもスッキリして飲みやすくなります。

サケ丸

原酒はトロンとした口当たりの濃厚なお酒なので、少し水を加えると味の変化も楽しめるよ!

関連記事:原酒とは?|加水しないことで味わえるパンチの効いた日本酒の飲み方

「純米酒」は米の旨味やコクが強いため割り水燗でもバランスが崩れない

純米酒は、「お米・米麹(こめこうじ)・水」を原料にして造られた日本酒で、お米本来の旨味とコクを味わうことができるお酒です。

味わいがしっかりしているため、1割程度の加水でもバランスを崩すことがありませんので、割り水燗でもおいしく飲むことができます。

さやかちゃん

お燗酒といえば「純米酒」ですよね!

関連記事:純米酒とは?|純米吟醸酒・純米大吟醸酒との違いやおいしい飲み方をご紹介

「古酒」の複雑で個性的な味わいは割り水燗によって穏やかになる

古酒(長期熟成酒)とは、製造してから1年以上経過した日本酒のことです。ワインと同様に、日本酒も一定期間熟成することでアルコールの角が取れて風味が落ち着き、トロンとした口当たりと独特な味わいが生まれます。

また、古酒(長期熟成酒)は飲んだ後の「酔い覚めが良さ」も魅力の1つです。江戸時代の文献には「熟成酒は体全体が潤うように気持ち良く酔う」と書かれていたほどで、昔から古酒(長期熟成酒)は体に優しいお酒として認知されていたのです。

このように、深みのある濃い味わいの古酒(長期熟成酒)は割り水燗にピッタリのお酒ですので、ぜひお試しください。

関連記事:日本酒の古酒・長期熟成酒とは?|長期熟成酒の魅力は熟成により深まる香りと味わい

まとめ:「割り水燗」は嬉しいメリットがたくさんある飲み方

日本酒の割り水燗についてご紹介させていただきまいたが、日本酒に水を入れると聞いてビックリされた方もいたのではないでしょうか。

日本酒を割り水燗でいただきますとアルコールの刺激が軽減されて口当りがまろやかになったり、二日酔いなどの体への負担が少なくなったりと嬉しいメリットが沢山ありますので、ぜひお試しください。

  • 割り水燗とは、日本酒に一定量の水を加えて燗付けしたお酒のこと。
  • 日本酒に加える水の量は、日本酒に対して1割程度が目安。
  • 割り水燗に使う水は、ミネラルウォーターか仕込み水がおすすめ。
  • 割り水燗はアルコール度数が低くなっているため、強く温めてもアルコールによる刺激が穏やかになる
  • 割り水燗はアルコール度数が低いため、肝臓への負担が軽減され二日酔いや悪酔いを防ぐことができる
  • 割り水燗にする日本酒は、原酒や純米酒のような味わいがしっかりとした銘柄がよい
  • 深みのある濃い味わいの古酒(長期熟成酒)は割り水燗にピッタリ

 

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